栗の無垢材である広葉樹の栗材フローリングは、建築業界や設計関係者の間で人気が高まっています。
その魅力や特徴を詳しくご紹介いたします。
実は、我が家の床は「栗」なんです!夏はヒンヤリ、冬はポカポカの優しい床材です。
無垢の床材に栗を選んだ理由は?
当初、我が家の床の材木は杉の予定でした。
が、途中で「いい栗の木が手に入りました!」という工務店さんの一声で、栗の木に変更。
鉄道の枕木にも使われる木材らしく、非常に強いとのこと。
木が固いと、その分ヒンヤリ感が増すようなんですが、傷のつきにくい床材には魅力を感じ、冬のことは考えず(^^;)栗の木に決定しました。
でも、冬も訪れる人たちに「ここ床暖房入ってる?」て聞かれるくらい、温もりのある床材でした。
何より、電車好きの長男が「枕木?!」と大喜び。
猫が爪とぎをすることもないように、との工務店さんの配慮もあったようです。
(半年住んでも猫は、爪を研ぎません!栗、最高です)
せっかくなので、栗の床材について調べてみました。
無垢フローリングで、床材に迷っている方の参考になれば幸いです。
栗(チェストナット)の原産地や無垢材の特徴とは?
栗材の原産地
栗材は、栗の実がなることで一般的な広葉樹です。しかし、その木材の特性はあまり知られていません。栗は、ブナ科の広葉樹であり、日本や中国、朝鮮半島など東アジアに自生しています。英名では「chestnut(チェストナット)」と呼ばれています。日本でもよく見られる栗の木ですが、無垢フローリングに使われる栗材の多くは、主に中国を中心とした東アジア原産です。広葉樹は、葉っぱが広く平たい樹木で、その材質は硬く、「ハードウッド」とも呼ばれます。
栗材の特徴
栗材は、オーク材と同じくブナ科に属し、木目や色味がオーク材に似ています。また、タンニンを多く含み、害虫や水に対する耐性があるという特性があります。木目は大ぶりで力強く、比較的硬い素材です。オーク材と比較されがちですが、栗材は色むらが少ないのが特徴です。
栗材の特徴や用途
栗材に含まれるタンニンはポリフェノールの一種で、害虫に強い特性を持っています。そのため、栗材は鉄道の枕木や神社仏閣の土台などにも使用されています。美しい木目と加工性の良さから、家具の材料としても人気があります。
栗材の無垢フローリングの3つの魅力とは?
害虫や水気への耐性
栗材には、害虫が嫌う渋みを含んだタンニンが多く含まれています。これにより、害虫への耐性が高まります。また、栗材自体の油分が多く、自然な艶感があり、水気にも強いのが魅力です。
美しい木目と硬い材質
栗材は、オーク材と似た力強い大ぶりな木目を持っています。無垢フローリングの材質として適しており、研磨により傷がついても美しさが蘇ります。広葉樹の中でも色むらが少ないため、建築業者から高い評価を受けています。
加工性の良さと塗装映えする栗材
栗材は加工がしやすく、オイルや着色系塗料ののりが良いため、アンティーク調の加工にも適しています。塗装を施すことで木目が際立ち、美しさが引き立ちます。
プロから支持される栗材の魅力と隠れた人気の秘密
プロの建築業者から支持される栗材の魅力
栗材は古くから神社仏閣の土台や枕木などに利用されており、その加工性と耐久性が高く、広葉樹の中でも総合的なバランスに優れた無垢材としてプロの建築業者に支持されています。特に、耐久性と美しい木目への高い評価があります。
栗材がメジャーな広葉樹として知られていない理由
栗材は、オーク材などと比較して世界的に見ても自生が限られています。そのため、無垢材としての流通量が少なく、取得が難しい樹種となっています。しかし、近年の乾燥技術や流通網の進展により、無垢フローリング材としての供給が安定しています。
オーク材と栗材の比較
栗材の表情はオーク材に似ていますが、色むらが少なく、大きな木目が特徴です。流通量は少ないものの、無垢の床材として木材のプロから高い評価を受けています。
まとめ
「広葉樹の隠れた宝石、栗材無垢フローリング」についての特徴や魅力を紹介しました。
プロの建築業者や設計関係者に愛される理由は、栗材の耐久性、美しい木目、そして加工性の良さにあります。
栗材は、古くから神社仏閣の土台や枕木として使用されてきた広葉樹で、その高い耐久性と美しい木目が建築業界で高く評価されています。
一方で、栗材が広く知られていない理由は、オーク材などと比較して自生が限られ、無垢材としての流通量が少ないことが挙げられます。しかし、近年の乾燥技術や流通網の向上により、栗材無垢フローリングは安定して供給され、建築業界や木材のプロから高い評価を受けています。
美しい床材や家具において、栗材の魅力を是非検討してみてください。