こんにちは^^
高齢育児応援隊ブロガーのnatsu(@sazae3mama)です。
育児、子育てについて情報過多な現代にこそ、育児に携わる全ての人々に読んで欲しい一冊をご紹介させていただきます。
「子供の脳を伸ばす親 壊す親」という、ちょっと衝撃的なタイトルですが、大島 清さんという大脳生理学者の教授による、とても科学的な根拠を元に書かれた育児のための本です。
何度か当ブログでも取り上げさせていただいてます。
こちらの記事 赤ちゃんのお風呂上がりの保湿が一生モノのお肌をつくります!
他に育児書が必要ないと思えた、本との出会い
最近、TVでは『育児アプリ』のCMをよく見かけるようになりました。
核家族化が進み、子育てに迷うママさんたち、パパさんたちはどんどん増加してるような気がします。
ネットや、アプリも育児の情報ツールとしては最先端かもしれませんが、100%信じてしまうと落とし穴にはまってしまうこともあります。
また、Amazonで「育児書」と検索して出てくる本の数は、720件も(2018年2月現在)ありました。
そんな中から、探し当てた育児書は果たして、あなたのお子さんにとってベストアドバイスを与えてくれる本となるのでしょうか?
育児に関して、確かな情報が欲しいと思った時に、出産した産科の院長が勧めてくれたのが、「子供の脳を伸ばす親 壊す親」大島清著でした。
2009年に出版された本なので、今なら中古とかならかなりお安く手に入ります。
最初、手に取った時は衝撃的なタイトルに興味を惹かれました。
![](https://sazae3.xyz/wp-content/uploads/2018/02/ikuji-icon.png)
答えを探して、一気に読み終えてしまいました。
育児書が必要ないと感じるくらい目からウロコな内容
本の大きな見出しを書き出してみました。
プロローグ 親だからできる 子供の脳と心の育て方
第一章 三歳までに脳のハードウェアを組み立てたいから、五感を刺激しよう
第二章 九歳までにソフトウェアを育てたいから、本物を体験させよう
第三章 社会性を身につけてほしいから、遊びの大切さを知ろう
第四章 たくましく生きてほしいから、動物脳をもっと鍛えよう
第五章 心豊かな人間になってほしいから、食育の知恵を習慣にしよう
第六章 左脳・右脳の力をもっと伸ばしたいから、言葉磨きを鍛錬しよう
第七章 健全な生と性を育ててほしいから、前頭葉を正しく育てよう
「子供の脳を伸ばす親 壊す親」大島 清著より
本の冒頭プロローグで、いきなり結論から述べられています。
子供の脳と心を壊さない、育児法とはどういうことか。
脳を育てるって、特別なことをしなくてはいけないのでしょうか?
著者の大島教授は、次のように結論づけています。
人間性豊かな脳を育て、良き心を育むことは、実は非常に単純かつ明快であると知っていただきたい(中略)
前頭前野をまっとうに育てることこそ、人間性豊かな心のやさしい大人へ子供を育てる「核」となります。
![](https://sazae3.xyz/wp-content/uploads/2018/02/ikuji-icon.png)
本著のなかでは、具体的にこの「前頭前野」がどのように育まれていくかを教えてくれています。
例えば、特に幼い子供を育てる上での三原則は
「食育、土との触れ合い、言葉みがき」
が大事であると訴えられています。
古くからある日本の伝統的な子育ての中に、学ぶべきことは多くあり、脳科学はそのことを追いかけながら証明しているにすぎないというのです。
土や水や、風などの本物に触れること「五感の刺激(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)」が特に脳へのいい栄養となることが様々な場面を通して教えてくれています。
小さな赤ちゃんが、何でも口に入れようとしたり、舐めてみたりするときに、すぐに「汚い!」と言って取り上げるのではなく(もちろん誤飲の可能性があるようなのはダメですが)ある程度は、その感触を存分に味わわせてあげることも大事だと書かれています。
また、赤ちゃんにとっての一番のオモチャは、自分の小さな「手」です。
手を咥えたり、掴んだり、引っ掻いたり。全てが脳にとって成長となる刺激に繋がっています。それをミトンなどで覆ってしまっては台無しになるというのです。
もちろん、足も同じことが言えます。
足の先から色んな情報を掴むところを靴下で覆ってしまっては、大事な刺激を減らしてしまいます。ハダシで思いっきり野山を駆け巡るくらいがちょうどいいそうです。
他にも、言葉みがきのためにはテレビの視聴時間を控えるなど書かれています。
テレビが壊れたのを機に、しばらくテレビを観なくなった友人家族がいました。
驚くほど、小さな子供の語彙が増えたというのです。
でも、我が家は親自身がテレビっ子なので、全く観ないというのは無理です(;'∀')
いくら脳にいいからと言っても、勧められてることを全部取り入れるのは、ちょっと大変です。
![](https://sazae3.xyz/wp-content/uploads/2018/02/ikuji-icon.png)
育児書が全てではありません。我が家流に取り入れよう
目からウロコな内容が書かれていますが、ところどころ時代錯誤な部分もあります。
本著で何度か出てくるゲーム機器に対する警鐘は、ほどほどに聞いてもいいかもしれません。
ただ、我が家は私がうまく管理できないタイプなので、子ども達にはゲーム機は与えていません。
自身がやり出すと止まらないタイプなので、自己管理のできる年代(中学生以上)になるまでは、ゲーム機は買わないというルールを設けています。
時代錯誤な部分もありますが、大脳生理学に基づいた「脳が喜ぶ」ことについての説明は大変参考になります。
食事の内容だったり、子供への声掛けの仕方だったり、父親の重要な役割だったり。
根拠のある育児法には、納得できる部分や共感できる内容がたくさんあります。
また、子の年代に応じて読むたびに納得できる部分もあります。
どのような育児書を手にしたとしても、大事なことは全部が全部正しいことではないかもしれない、という疑いの目線も必要だと思います。
子供のタイプにも色々あります。
あくまでも、育児書というのは新しい我が子とのかかわりを模索するための参考程度に、うまく取り入れていきたいものです。
![](https://sazae3.xyz/wp-content/uploads/2018/02/ikuji-icon.png)
まとめ
今回ご紹介した「子供の脳を伸ばす親 壊す親」は、大脳生理学者の教授がどのように子供と関わることが人間性豊かな優しい心をもった子を育てていけるかを具体的にアドバイスしてくれる育児書です。
インターネットや、育児アプリでは中々ここまで具体的なアドバイスは見つからないと思います。
ぜひ、子育てに関わる全ての大人の方に読んでいただきたい一冊です。